
絵日記で使ったイラスト。
遺跡から帰ったときの物です。
島ですから、泳ぐ場所には困りません。
以下、知り合いからリクされていたアルマの設定。
竜の住む山すそにある小さな村のお話。
その村では、山の竜を鎮めるために、若い娘を生贄にささげる風習がありました。
そのときに選ばれた娘は金髪の美しい娘で、彼女には弟がいたのです。
彼は、姉を取り返すために、無謀にも山へと向かいました。
そこで少年が見たのは、疲れ果てた竜と、その心を癒す姉の姿。
二人の愛に、姉を連れ戻す事を諦めた少年に竜は言います。
「そなたへの礼として、そしてわしの愛の証として、命ある限りこの村を護り続けよう」
それから200年ほどたちました。
国境にあるこの村をはさんだ大国同士は憎しみあい、争っていました。
村は重要な侵略拠点となる地形にあったのですが、山に住む竜のおかげで、長い間手を出すことは出来ませんでした。
しかし新しく開発された装甲車両は、竜の炎の息より遠くから砲を撃つ事が出来、その分厚い装甲は爪の一撃にも耐える事が出来ました。
村を取り囲んだ装甲車両の群れに、山より飛来した竜は、とうとうその命を落としたのです。
偶然村を離れて難を逃れていた少年が、竜の最期を看取りました。
「村を護る事が出来ず、済まぬ事をした。どうか、父としてのわしのわがままを聞いて欲しい。わしの住む山に、わしの娘がいる。どうか、娘を連れて逃げて欲しい。」
竜は、少年に200年前に愛した少女の面影を見ました。
半人半竜の少女をつれ、村を追われた少年は、町の教会に身を寄せる事になりました。
少年もやがて年をとり、司祭となりました。
半人半竜の少女は年を取ることはなく、あの時の姿のままに聖堂騎士団に所属し、装甲猟兵として働くことになったのです。